最近、渋谷化?しつつある恵比寿西のケンタッキー通りで暖簾を守る老舗の飲み屋さん。正確には蕎麦屋さんと紹介したほうがいいのかもですが、ボク的には日本酒と料理のおいしい昔ながらの飲み屋さんです。
恵比寿のど真ん中にあって、この時間が止まったみたいな昭和の佇まいは希少。さすがに、さらに老舗な さいき ほどの古色はないものの、なんていうか、田舎のローカル駅を降りたらそこにありそうな風情。1時間もいれば恵比寿で飲んでることも忘れてしまいます。
ちなみにこちらの名物は信州料理と戸隠そば。
お昼は蕎麦と小鉢がセットになったおいしい定食が食べられます。
そばは少し太めでコシのある田舎そば。そばを表現するボキャブラリーが乏しいのでうまく言えませんが、恵比寿で言うと 香り家 よりは細くて歯切れよく、まにん よりは太くてコシ強め。飲んだ後のシメにはちょうどいいカンジなので、ぜひ最後は蕎麦でシメてください。余談ですが、時間差で芝海老のかき揚げをオーダーしておいて最後に蕎麦と一緒にいただくと最高です。
ほかにも、やわらかい赤身がおいしい信州産の馬刺しやとろろの明太子揚げ、定番の板わさや玉子焼きなどの居酒屋料理がたくさん。地酒や焼酎以外にワインもあったりするので女性の方でも大丈夫だとおもいます。
すぐ裏手に別館(奥社)もあって、もし会食で使うならそっちをおすすめしますが、気心知れた人とウダウダ言いながら雰囲気込みで味わうならぜひこちらの本店に。
老舗なお店には必ず名物な親父さんか女将さんがつきものですが、恵比寿でそろそろ40年というこちらのお店もご多分に漏れず。本店はいつもチャキチャキなお姉さんが切り盛りしてはります。
余談ですが、こういうお店の女将さんと仲良くなりたい時ってなんて呼んでいいか迷いますよね。もちろんお幾つくらいかにもよるわけですが、いちばん言っちゃいけないのは「おかあさん」。ついつい親しみをこめて呼んじゃいがちですが、「おかあさんと呼ばれたらイラッとする」という女将さんがけっこういらっしゃるので(ボク調べ)、初回は避けたほうが吉だと思います。ちなみにボク的なおすすめは、様子をみながら「おねえさん」と呼んでみる方式。
戸隠そばと信州郷土料理 なゝ樹(ななき)本店 恵比寿
03-3496-2878
昼 11:30AM~14:00PM(月~土)
夜 17:00PM~23:00PM(土のみ ~22:00PM)
日祝休
東京都渋谷区恵比寿西1-13-2